ハプニング THE HAPPENING |
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| 寸評 | 突然日常が凝固したかと思うと、人々は争うように自らの命を断っていく。形も色も臭気もない「何か」、その姿なき殺人者の不気味さはよく描かれているのだが、それが登場人物が感じる恐怖にまで昇華されておらず、中途半端だ。 |
| ポイント | ★★ |
| DATE | 08/7/26 |
| THEATER | WMKH |
| 監督 | M・ナイト・シャマラン |
| ナンバー | 181 |
| 出演 | マーク・ウォールバーグ/ズーイー・デシャネル/ジョン・レグイザモ/ベティ・バックリー |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています 突然日常が凝固したかと思うと、人々は争うように自らの命を断っていく。毒ガスなのか空気感染するウイルスなのか正体は不明、そよいだ風に巻きこまれるだけで、人としての機能を停止してしまう。形も色も臭気もない「何か」に追われ襲われ、パニックに陥ることさえできずにそれが通り過ぎるのを待つしかない。ただ、その姿なき殺人者の不気味さはよく描かれているのだが、登場人物が感じる恐怖にまで昇華されておらず、中途半端な物足りなさしか伝わってこない。 ニューヨークで起きた異変は米国東北部に広く伝播し、フィラデルフィアの高校教師・エリオットも妻と同僚、彼の娘のジェスと電車で避難する。途中、電車は止まり、名も知らない小さな村で下された乗客たちは、歩いて安全とされる西に向かうが、エリオットと別のグループは全員倒れる。 科学教師であるエリオットは被害の実例から、原因は神経系統に影響する植物の毒素で、人口密度の高い場所に発生すると推理する。しかし、毒素の放出は植物の「反応」であるはずなのに、ジェスがブランコで遊ぶシーンで高い枝からカメラがジェスを見下ろす。それはまるでその木に意思があるような描写。自然を破壊する人間に対する植物の怒りなのか、植物が自己防衛のために進化したのか最後まで曖昧なままで含みを持たせるにとどまっているのは、シャマラン監督が自身のアイデアに対し説得力のある答えにたどり着けなかっただけなのではと、勘繰りたくなる。 異変は始まりと同様に唐突に終息し、エリオットと妻、ジェスは無事助かる。映画は、この事件に対する総括がなされずに3か月が過ぎ、今度はフランスで同じ異変が起きたところで終わる。これほどの大災害なのに、政府間の連絡などを含め各国の為政者たちは何の対策もとっていなかったのだろうか。米国での教訓がフランスで全く生かされていないことのほうがよほど怖かった。。。 [http://www.otello.com.ua/:title=↓その他の上映中作品はこちらから↓] |