ブルー・ブルー・ブルー NEWCASTLE |
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| 寸評 | サーフボードを体の一部のように操り、スピードとスリルのなかに自分たちの存在意義を確かめる。それは退屈な日常から切り離された一瞬の高揚感、大人になるまでに残されたわずかな時間を惜しむかのように彼らは海へと向かう。 |
| ポイント | ★★ |
| DATE | 08/5/14 |
| THEATER | ソニー |
| 監督 | ダン・キャッスル |
| ナンバー | 115 |
| 出演 | ラクラン・ブキャナン/ハビエル・サミュエル/カーク・ジェンキンス/ |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています 海中と海面を自在に行き来するカメラがとらえる、水と戯れ波を切り裂く若者たち。サーフボードを体の一部のように操り、スピードとスリルのなかに自分たちの存在意義を確かめる。それは退屈な日常から切り離された一瞬の高揚感、大人になるまでに残されたわずかな時間を惜しむかのように彼らは海へと向かう。しかし、大会出場を目指す少年の成長を通じてサーフィンの楽しさを伝えようとする姿勢は理解できるのだが、相変わらず身近な人の死で挫折から立ち直るというステレオタイプを踏襲してしまっている。 かつて名サーファーだった兄・ヴィクターに影響されてサーフィンに夢中のジェスは大会の予選で敗退、仲間と気晴らしのキャンプに出かける。そこに偶然やってきたヴィクターは事故死、本選出場予定の友人も負傷したため、ジェスにチャンスが回ってくる。 サーファーたちを撮るための水中水面撮影は手間がかかっているのだが、カメラの前をサーファーが横切るだけのカットが多く、一発芸の連発を見せられているようだ。もっとロングショットやカメラを併走させるなどの工夫をしてサーフィンの魅力が伝わるようなシーンを見せて欲しかった。むしろ早朝からボードを抱えてビーチに集まり波に向かって走っていくサーファーの後姿のほうが、間接的だがサーフィンに憑りつかれた若者という雰囲気が濃厚に醸し出されていた。また、キャンプでの夜の場面もダラダラとしていて、描かれているエピソードもイマイチ笑えなかった。 ヴィクターとジェスは実は異父兄弟で、彼らの家族関係に微妙な影を落としている。一見仲が悪そうだが、実はヴィクターはジェスの成長を楽しみにしていたとか、いちばん才能がありそうな末弟がサーフィンに目覚めるあたりは、兄弟の感情が繊細に描かれていて好感が持てる。また、ボードに乗ったサーファーが車座になって追悼するヴィクターの水葬シーンも、こんなふうに弔って欲しいと思えるほど哀しく美しい。何より、これから競技にチャレンジするジェスの姿がラストシーンになっているところが歯切れよく、さわやかだった。 [http://www.otello.com.ua/:title=↓その他の上映中作品はこちらから↓] |