パーク アンド ラブホテル |
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| 寸評 | ラブホテルの門をくぐる老人と小学生。セックスとは無関係な人々とこの建物のミスマッチは興味を引く。映画はそのオーナーの熟年女性と3人の女性との交流を通じて、人は少しのきっかけで心を触れ合わせることができると訴える。 |
| ポイント | ★* |
| DATE | 08/5/12 |
| THEATER | ユーロスペース |
| 監督 | 熊坂出 |
| ナンバー | 113 |
| 出演 | りりィ/梶原ひかり/ちはる/神農幸 |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています ラブホテルの門をくぐる老人と小学生。一見、セックスとは無関係な人々とこの建物のミスマッチは、見事に見るものの興味を引く。彼らは決して本来の目的で利用するのではなく、足を向けるのは屋上。憩いの場所がなくなった都会の雑踏にぽかりと浮かぶような空中公園だ。映画はそのオーナーである熟年女性とそれぞれ悩みを抱えた10代20代30代の3人の女性との交流を通じて、人は少しのきっかけで心を触れ合わせることができると訴える。 街でポラ写真を撮る銀髪の少女・美香は老人子供が入っていく奇妙なラブホテルに迷い込む。彼らについていくとそこは小さな公園。美香はオーナーの艶子に泊まれと誘われる。主婦の月は毎日ウォーキングで艶子と顔を合わせるうちに、ラブホテルで働かせてくれと頼む。大学院生のマリカはラブホの常連で、毎回違う男を連れ込んでは精子を集めている。ある日マリカは艶子の秘密を盗み見る。 若い女たちの人生におけるさまざまな苦しみを癒してやる艶子。一緒に食事をして話を聞いてやるだけなのだが、それで相手は安心する。59年生きてきた艶子は何を耳にしても驚かず淡々と応じるだけなのに、話し手は心を開き停滞から立ち直るのだ。そして艶子自身も他人に明かさぬ過去を持っていて、自分はじっとその苦悩から開放される日を待っている。艶子を演じたりりィの枯れた味わいがこの作品を引き締める。 ただ、ワンカットが無駄に長く、間延びしたシーンが延々と続くのには閉口する。新人監督としては物語の着眼点や展開はすばらしいものがあるのだが、まだまだおカネを取って観客に見せるレベルには達していない。もっと編集という作業を大切にして、映画のリズムというものを学ぶべきだろう。また、映像から老成したような雰囲気を出そうとしているのは分るのだが、ひたすら退屈なショットの連続に眠気と戦うのに精一杯だった。何より瑞々しい感性の発露や若々しいエネルギーというものを感じさせてほしかった。 [http://www.otello.com.ua/:title=↓その他の上映中作品はこちらから↓] |