少林少女 |
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| 寸評 | とりあえず柴咲コウに中国武術をやらせてみました、という安易な企画のもとに、テレビ局の資金力・宣伝力を背景に作り上げた壮大な失敗作。せっかくの素材を生かすことなく、継ぎ足しを重ねたストーリーは完全に破綻している。 |
| ポイント | ★ |
| DATE | 08/5/1 |
| THEATER | THYK |
| 監督 | 本広克行 |
| ナンバー | 105 |
| 出演 | 柴咲コウ/江口洋介/仲村トオル/岡村隆史 |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています とりあえず柴咲コウに中国武術のアクションをやらせてみました、といった安易な企画のもとに、テレビ局の資金力・宣伝力を背景に作り上げた壮大な失敗作だ。まあ、「少林サッカー」をラクロスに変えただけでは二番煎じといわれても仕方なく、せっかくの素材を生かすことができず、継ぎ足しに継ぎ足しを重ねたストーリーは完全に統一を欠いている。荒唐無稽にするにも、感情面でのディテールやリアリティをもっと大切にするべきだろう。ブルース・リーを冒涜していることがいちばん許せなかった。 少林寺での修行を終えた凛が日本に戻ってくると、祖父の道場は廃屋に、弟子たちも四散していた。凛は誘われるままに大学のラクロス部に入り、武術の動きを利用した技でチームメイトの度肝を抜く。一方で大学の学長が凛を狙う。 拳や脚の流れるような動き、丈術を応用したクロスさばきなど、柴咲コウの「型」の洗練度は非常に高い。しかし、実際の格闘シーンになるととたんにリアリティが薄くなり、CGでごまかしている。特に学長のもとに単身乗り込む過程で大勢の部下と戦うシーンなど、どこかで見たようなアクションばかりでまったく新鮮味がなく、それらのシーンからは過去の作品への敬意が感じられない。また、香港の2俳優や岡村隆史にも無理やり見せ場を作っているが、剽窃の域を出ていない。 そもそも、凛がなぜラクロスをやる必要があったのだろうか。もともと「少林ラクロス」という脚本だったのが、あまりにも内容がベタなので、上層部の判断で途中からストーリーに変更が加えられたに違いない。無理やり凛が格闘家として闘わなければならない理由を付け足し、学長とのタイマンをクライマックスに持ってきているが、実際にはエンドロールのバックで繰り広げられるラクロスの試合シーンが見ていていちばん楽しい。たぶん作り手側も、最も気合を入れて撮影したはずだ。この作品が映画として破綻してしまった裏の理由を想像しているほうがよっぽどおもしろい。。。 [http://www.otello.com.ua/:title=↓その他の上映中作品はこちらから↓] |