ぼくたちと駐在さんの700日戦争 |
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| 寸評 | 勉強やスポーツといった打ち込むべき対象がなく、あり余る時間を費やすためにさまざまなイタズラを仕掛ける高校生。他愛ない姿に思わず噴き出す場面もあるのだが、登場人物が薄っぺらで、エピソードも一発芸風のものばかり。 |
| ポイント | ★★ |
| DATE | 08/4/5 |
| THEATER | 109GM |
| 監督 | 塚本連平 |
| ナンバー | 83 |
| 出演 | 市原隼人/佐々木蔵之介/麻生久美子/石田卓也 |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています 勉強やスポーツといった打ち込むべき対象がなく、あり余る時間を費やすためにさまざまなイタズラを仕掛ける高校生。そのあまりに他愛ない姿に思わず噴き出す場面もあるが、彼らの行動の裏に若者の鬱憤や大人に対する強烈な反発があるわけでもなく、かといって完全にバカになっているわけでもない。また、登場人物の造形が非常に薄っぺらで、エピソードも一発芸風のものばかり。一応、病気の少女のための花火大会というクライマックスを用意しているのだが、腕時計や喫茶店、女性のヘアスタイルなど目に見えるものにはリアリティがあるのに、セリフがまったくうそ臭い。 田舎街の高校生・ママチャリは友人たちとイタズラをして回るののが生きがい。ある日、新しい駐在が赴任、スピード違反の取締りを始めたことから、ママチャリたちは駐在に一泡吹かせようと画策する。 舞台設定を'79年という中途半端な過去にするのはよいが、時代の雰囲気というものが希薄だ。もちろん当時アイドルだった石野真子をママチャリの母親に起用したり、流行歌を使ったりという小手先の器用さは感じられるが、肝心のママチャリたちの青春に対して共感できる部分がほとんどない。いたずらを通じて大人の世界を覗き見したり、駐在という権力の象徴のような男にもさまざまな悩みやつらさがあることを描いていれば、もう少し志の高い作品になっただろう。 ママチャリは、仲間と共に花火を盗み出し、少女のために打ち上げるという作戦を実行する。しかし、それはいかにも幼稚な空想から生まれた計画で、花火や花火大会を馬鹿にしているとしか思えない。さらに、いつの間にか事情を知った駐在が自腹を切って少女に花火を見せる。このあたりは、駐在にもいいところがあるということをママチャリたちに知らしめホロリとさせるシーンなのだが、昔の学園ドラマのエピソードを剽窃しましたという感じで鼻白む。そして、ひと夏を経てまったく成長しないママチャリたちにも失望感しか残らなかった。 [http://www.otello.com.ua/:title=↓その他の上映中作品はこちらから↓] |