おいしいコーヒーの真実 BLACK GOLD |
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| 寸評 | 農民の無知に付け込んでコーヒー豆を投機の対象にする先進国。経済のグローバル化という搾取の構造のなかで、自国の生産農家に利益を還元しようとするエチオピア人ディーラーの姿を通じて、自由経済の暗部を鮮明に描き出す。 |
| ポイント | ★★* |
| DATE | 08/3/21 |
| THEATER | 映画美学校 |
| 監督 | マーク・フランシス/ニック・フランシス |
| ナンバー | 69 |
| 出演 | |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています 原産国農民の無知に付け込んでコーヒー豆を投機の対象にしてしまう先進国。農家が手にする金額の25倍で取引され、ほとんどの利潤は欧米企業が持っていく。価格決定権を持つ彼らがまともな値段で買い取れば農家は飢餓から解放されるのに、その代わりに食糧援助をするとい矛盾。映画はエチオピアから欧米まで、コーヒーが生産され、さまざまな流通ルートに乗って消費者の口に入るまでを丹念に追う。経済のグローバル化という搾取の構造のなかで、自国の生産農家に利益を還元しようとするエチオピア人ディーラーの姿を通じて、自由主義経済の暗部を鮮明に描き出す。 毎日20億杯も消費されているコーヒー。イタリアではカフェは文化を担い、米国ではスターバックスが日常風景となっている。一方でエチオピアのコーヒー仲買人・タデッセはコーヒー価格の低迷で大量の在庫を抱えている。彼は少しでもよい条件で豆を売るために、先進国に適正価格での売買を訴える。 どれだけ良質の豆を作っても生活が向上しないエチオピアの農民は、しかたなく麻薬物質を含む植物を栽培したり、農地を手放したりする。貧困が更なる貧困を呼び込むという負のスパイラル。また、豆を選別する女性従業員の日給は50セントとという信じがたい安さ。先進国で飲まれるコーヒーはこうしたエチオピア人の犠牲のうえで成り立っている。一部良心的な英国企業はNY市場と一線を画してフェアトレードに応じるが、途上国の足並みが揃わない現状では欧米企業に従うしかないという無力感が漂う。 ただ、この作品のディレクターから問題を積極的に解決しようという意図が感じられないのが残念だ。マイケル・ムーアのように正義感を振りかざす必要はないが、せめてスタバの店長やバリスタ選手権出場者にインタビューしたときに、「あなた方が使っているコーヒー豆は生産者からいくらで買われているか知っていますか」くらいの質問はすべきだろう。寡占企業には取材拒否されてというが、それなら経営陣にアポなし直撃取材する意気込みが欲しかった。。。 [http://www.otello.com.ua/:title=↓メルマガ登録はこちらから↓] |