ジェイン・オースティンの読書会 THE JANE AUSTEN BOOK CLUB |
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| 寸評 | 誰もが経験しながら愚痴るほどでもない、そんな出来事の中にも人生の真実が潜んでいると予感させる導入部はとてもチャーミング。人は出会いと別れを繰り返し、自分に最良のものを選別していくという普遍的なテーマを描く。 |
| ポイント | ★★* |
| DATE | 08/3/13 |
| THEATER | SONY |
| 監督 | ロビン・スウィコード |
| ナンバー | 63 |
| 出演 | キャシー・ベイカー/マリア・ベロ/エミリー・ブラント/エイミー・ブレネマン |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています 駐車スペースを横取りされたり、自販機に紙幣やカードが拒絶されたり、万引きと間違われたり、駐車券を落としたり・・・。小さな不運を連続して描写することで、この作品のキャラクターに近親間を持たせる導入部はとてもチャーミング。誰もが経験しながら他人に愚痴るほどのことでもない、そんなすぐに忘れてしまいそうな出来事の中にも人生の真実が潜んでいるかもしれない、と予感させる。人は出会いと別れを繰り返し、そのなかで自分にとって最良のものを選別していくという普遍的なテーマを描く。 愛犬の死を悲しむジョスリンのためにバーナデッドは読書会を企画する。夫に離婚を切り出されたシルヴィアと娘のアレグラ、高校教師のプルーディーという5人の女に、グリッグという若い男が加わり、ジェイン・オースティンの長編6作品を読み解く会が月例で開かれる。 読書会ではオースティン作品のヒロインの行動から心情を読み解いていくのだが、参加者それぞれがお気に入りの登場人物に自己を重ね合わせていく。このあたり、オースティンを読んでいればもう少しメンバーの気持ちも深く理解できたはずだが、一応セリフの中で説明されているので分からないことはない。それよりも3回目あたりまでは文学談義だったのに、後半はオースティンの作品より自らの感情を反映させるような会合に転換し、メンバーがの人間性があらわになっていくのが面白い。 趣味の合わない夫とギクシャクしているプルーディーの心の彷徨に共感する。オースティン作品を愛しながらその思いを語り合う相手もなく、一方で生徒に恋をする。日常から解放されたいと思う反面、自由に生きた母親を反面教師にしている。彼女は夫を捨て若い男に走り出そうとした瞬間、オースティン作品のヒロインの行動が頭をよぎり思いとどまる。それは小説の中ではヒロインが激情に走りハッピーエンドを迎えても、その後までは描かれず、ここで短絡的な行動に走れば母のような後半生を送ることになると自制を促すもの。夫を感化してよりを戻すという結末は平凡だがリアリティにあふれていた。 [http://www.otello.com.ua/:title=↓メルマガ登録はこちらから↓] |