パラノイドパーク PARANOID PARK |
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| 寸評 | 取り返しのつかないことをしたのは自覚しているが、どこか現実感が伴わない。意識の中では否定しているが、現実が徐々に迫ってくる。良心の呵責とずるい願望の狭間で揺れ動く16歳の少年の心理が非常に繊細な映像で描かれている。 |
| ポイント | ★★★ |
| DATE | 08/2/5 |
| THEATER | SG |
| 監督 | ガス・ヴァン・サント |
| ナンバー | 31 |
| 出演 | ゲイブ・ネヴァンス/テイラー・モンセン/ジェイク・ミラー/ダン・リュー |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています 取り返しのつかないことをしたのは自覚しているのに、その事実にリアリティが伴わない。意識の中ではなかったことにしてしまおうとしているのに、現実が徐々に否定していく。戻ろうとしても戻れない、平静を装っているが、どこかで事実が明らかにされることで救われるのではないかという気持がくすぶっている。人を死なせてしまったことへの良心の呵責と、ばれなければそのまま平穏な暮らしが続くはすというずるい願望の狭間で揺れ動く16歳の少年の心理が非常に繊細に描かれている。 スケボーに夢中なアレックスは、パラノイドパークというボーダーのたまり場に親友のジャレッドとともに入り浸っている。離婚調停中の両親、嘔吐癖のある弟、ガールフレンド、何気ない日常が、ある日刑事が学校に来たことから変化していく。 もともと何かに打ち込んだり積極的に行動するタイプではなく、ただ周りに流されていくような性格のアレックス。事故が起きた夜も、たまたまスケボー場で知り合った男に誘われ、貨車に飛び乗っただけだ。しかし、過去は消せない。事件後のアレックスの様子を、事件の映像を挟んで二度見せることで、観客に彼の心の動きを解説するという構成によって、ただティーンエイジャーの現状への不満に見えたものが実は彼の世界が崩壊していく過程での苦悩であるということを解明していく。 やがて、捜査の手が迫ってくることを察したアレックスはガールフレンドとも別れる。別の女友達に感じたことをを書き記すことを勧められ実行するが、うまくまとめられない。そして、自分を取り巻く世界が色あせていき、何をやっても真実の追っ手からは逃げ切れないということを悟る。思いを綴ったノートを燃やすが、嘘をつきとおしては生きていけない、己のしたことは己で決着をつけなければならないことはわかっている。それでもアレックスはまだかすかに何とかなると思っている。最後まで決心がつけられないアレックスの胸中がリアルで共感できた。 [http://www.otello.com.ua/:title=↓メルマガ登録はこちらから↓] |