幽霊VS宇宙人 |
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| 寸評 | 元ネタは江戸時代の四谷怪談、現代に蘇った宇宙人が300年の時を超えて再び幽霊と戦うというバカバカしいエピソードを、超能力対怨念という観点で描く。しかし、中途半端なドラマにしてしまったために物足りなさだけが残る。 |
| ポイント | ★* |
| DATE | 08/1/28 |
| THEATER | 映画美学校 |
| 監督 | 清水崇/豊島圭介 |
| ナンバー | 23 |
| 出演 | 山中崇/宮下ともみ/高橋和也/山本彩乃 |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています 人知れず日常の中に潜んでいる宇宙人が主人公のホラー。しかも元ネタは江戸時代の四谷怪談、地球侵略作戦がお岩の幽霊によって阻止されたというバカバカしいエピソードが起源になっている。現代に蘇った宇宙人の300年の時を超えての幽霊との再戦を、超能力対怨念という観点で描く。しかし、コメディに徹すればよいものを中途半端なシリアスドラマにしてしまったために物足りなさだけが残る。 第1話は、ヤクザから足を洗い大企業に勤める竜二は岩子という妻と子に恵まれるが、取引先の娘と強引に結婚することになり、岩子を殺そうとする。第2話は、作曲家の宇宙雄がメグという若い娘に一目ぼれするが、彼女とキスするたびに生気を吸い取られてしまい、宇宙雄の恋人・真理子はイタコパワーでメグに戦いを挑む。 第1話は低予算映画に甘えているかのような内輪ウケのネタ連続で、コメディとして昇華し切れていない。竜二が義父を殺した上、妻子を捨てて別の女と結婚するというプロットはよいのだが、そこに至る竜二の心の葛藤をリアルに描くべきだろう。その過程が銃弾を頭に撃ちこんでも死なず、手をぶった斬ってもすぐにつながるというシーンの驚きに通じるはず。さらに自分が宇宙人であることを自覚した後、どのようにして幽霊と戦ったのかも描くことをせず、ただ、幽霊と宇宙人を並列にしただけ。オチをつける必要はないが、もう一ひねり欲しかった。 第2話は腐れ縁のような宇宙雄と真理子の関係が演歌調で描かれ、ペーソスをかもし出す。しかも宇宙雄は真理子に飽きて若い女に走るのだ。そこから創作のインスピレーションを得るのだがその女は宇宙人、宇宙雄は見る影もなくやつれていく。音楽のために命を縮めていく浮気性の男と、その男にすがる女。ただ、こちらもクライマックスは物語として破綻してしまう。これらの映画にハリセンボンの春菜とはるかをガイド役に据えることで、かろうじて映画としての体裁を整えているが、結局、苦し紛れにしか見えなかった。 [http://www.otello.com.ua/:title=↓メルマガ登録はこちらから↓] |