ファクトリー・ガール FACTORY GIRL |
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| 寸評 | 自由奔放に生き今だけを楽しむヒロインが、革命的アーティストの側近となったことでイメージだけが先走り、やがて押しつぶされてしまう。無意味なものに意味を見出すという'60年代の商業アートの雰囲気をリアルに再現している。 |
| ポイント | ★★ |
| DATE | 08/1/21 |
| THEATER | アスミック |
| 監督 | ジョージ・ヒッケンルーバー |
| ナンバー | 17 |
| 出演 | シエナ・ミラー/ガイ・ピアース/ヘイデン・クリスチャンセン/ジミー・ファロン |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています 自由奔放に生き、今だけを楽しむ若い娘。その美貌と他人と違う考え方が、最先端のポップアートの世界の価値観ににマッチしたことで時代のアイコンにまで上り詰めていく。しかし、表現者としては実は何も持っていないことに己も周囲も気付き始めて彼女は孤独になっていく。革命的アーティストの側近となったことでイメージだけが先走り、やがて押しつぶされてしまうヒロインの短い人生を通じて、無意味なものに意味を見出すという'60年代の商業アートの雰囲気をリアルに再現している。 名門出身のイーディはニューヨークでアンディ・ウォーホルと出会い、彼の製作工房「ファクトリー」のアイドルになる。やがてアンディの映画やファッション誌に出て、一躍有名人になっていく。 奇抜なアイメイク、大きなイヤリング、そして思わせぶりな発言。セックスとドラッグの香りが強烈に漂うファクトリーはさまざまな先進的なアートを生み出し、消費大国となった米国の「何でもいいからカネを使ってやろう」というバブリーな世相がイーディをもてはやす。その中でイーディが何を考え何を追い求めていたのかがまったく語られておらず、彼女に関わった人々との交流を客観的に描写しているだけだ。もっとイーディの内部に切り込み、彼女がどんな主観を持った女性だったのかをこの監督なりに咀嚼して見せるべきだろう。 その後、イーディはアンディの元を離れビリーというロックスターの恋人になる。しかしその恋もすぐに終わり、家族からも見放されてドラッグに溺れていく。彼女の姿や言動が社会の変革を求めた季節のうねりに乗り、虚像が手に負えないほど巨大になってしまったゆえに、余りにも小さな自分の実像を客観視したときに、彼女の取り得る道は現実から逃避することしか残っていなかった。そんなイーディの悲劇を映画は描こうとしているのはよく分かるが、エピソードが散文的で、彼女の感情にあまり踏み込むこともなく、焦点の定まらない作品になってしまった。 [http://www.otello.com.ua/:title=↓メルマガ登録はこちらから↓] |