PEACE BED THE U.S. VS. JOHN LENNON |
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| 寸評 | 反体制パフォーマンスなのか信念なのか。ロックを超えて左翼的思想を固め、国家という巨大な敵にも一歩も引かない。膨大な映像資料と関係者へのインタビュー、そして名曲の数々がジョン・レノンの戦いの軌跡を饒舌に語る。 |
| ポイント | ★★★ |
| DATE | 07/11/8 |
| THEATER | 映画美学校 |
| 監督 | デヴィッド・リーフ/ジョン・シャインフェルド |
| ナンバー | 226 |
| 出演 | オノ・ヨーコ/ジョン・ウィーナー/ロン・コーヴィック/アンジェラ・デイヴィス |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています 反体制を気取るパフォーマンスなのか考え抜かれた信念なのか。戦争反対のメッセージを歌に込め、米国政府に危険視されたジョン・レノン。斬新な音楽と過激な発言で注目を集めていた若者が、ひとりのアーティストと知り合い刺激されより過激になる。さらにロックを超えて左翼的思想を固め、国家という巨大な敵と伍しても一歩も引かない。彼の大いなる影響力は世論を動かし、やがて世界的なムーブメントとなる。膨大な映像資料と関係者へのインタビュー、そして名曲の数々がレノンの戦いの軌跡を饒舌に語る。 「キリストより人気者」というジョン・レノンの発言で米国内で不買運動が起きたビートルズ。やがてレノンはベトナム戦争の泥沼化で平和を訴えるようになり、NY移住後もその発言はますます政治的になっていく。そして、麻薬所持で服役中の詩人を救うためのコンサートを開く。 戦場を知らないレノンは、最初は反戦を唱えることをビートルズ解散後の活動方針にして時流に乗ろうとしていたのだろう。影響力のある自分が「反戦と平和」を口にすれば、アイドルを超えた存在になれる。オノ・ヨーコとの新婚旅行中のベッド上のマスコミ向けサービスにはそんな感じがありありと感じられる。それが米国の反体制活動家と交流し、FBIから危険人物視されるにいたって、意固地なほどに気持ちが固まっていく。労働者階級出身で警察嫌いが染み付いていたレノンの真骨頂だ。 さらに、米国移民局から国外退去命令を受けて以降はスピリチュアルな世界に足を踏み入れたよう。意味不明の造語を口走り、妄想にとらわれる。もはやアーティストという範疇を超え、宗教家。そして、4発の銃弾で平和という信条に殉ずる。レノンの変遷と死、それは70年代の米国史と密接にシンクロしていることをこの映画で再確認した。ただ、証拠書類の編集の仕方や彼の死を暗示する銃声が余りにも作為めいていて、ドキュメンタリーとしての価値を貶めている。 [http://www.otello.com.ua/:title=↓メルマガ登録はこちらから↓] |