幸せのレシピ NO RESERVATIONS |
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| 寸評 | 個人的な人間関係の再生物語だった「マーサの幸せレシピ」をベースにしながらも、設定をNYに移すことでキャリアウーマンのサクセスストーリーという普遍的なテーマに変換したため、口当たりはよいが味わいに欠ける作品になった。 |
| ポイント | ★★ |
| DATE | 07/9/29 |
| THEATER | 109KH |
| 監督 | スコット・ヒックス |
| ナンバー | 196 |
| 出演 | キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/アーロン・エッカート/アビゲイル・プレスリン/パソリシア・クラークソン |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています 盛り付けの美しさにすばらしい味。しかし、ヒロインの作る料理は、口うるさい常連客の舌を満足させることはできても、孤独な子供の心を満たすことはできない。仕事は完璧、でも何かが足りない。彼女は孤児を受け入れざるを得ない状況になって、自分ひとりではどうしようもないことがあることを知る。そしてレシピどおりに作れば完成する料理とは決定的に違う人間の心の機微に触れ、他人の気持ちを思いやる心を身に着けていく。ただ、ヒロインが女として魅力的に見えないのが欠点。恋をする過程で少しはその変化を見たかった。 レストランの腕利きシェフ・ケイトは、母を交通事故でなくした身寄りのない姪のゾーイを引き取る。ゾーイは悲しみのあまり心を閉ざし何も口にしないが、新任コックのニックが作った賄いはおいしそうに食べる。そしてゾーイはニックになついていく。 男に頼らず自分の腕一本でのし上がってきたケイトにとって、ニックは自分の地位を脅かすライバル。だが、プッチーニを口ずさみヴェルディを聞いているというだけでそのイタリア風の生き方を表現するのはいかにも安直だ。コックなら、イタリアかぶれを表現するのにオペラを引用するのではなく、パスタやソース、ワインの薀蓄で勝負するべきだろう。そうやってケイトや周りの信頼を得ていくことで説得力が増すのに、ニックの人物像の奥行きの浅さがこの映画を淡白にしている。まあ、子連れ女を落とすにはまず子供の心をつかめというテクニックは披露してくれたが。 結局、結ばれたと思ったらすぐ喧嘩別れ、でもゾーイの失踪騒ぎでまた仲直りして、お互い人生の転機と悟ったふたりは独立して店を持つという駆け足のハッピーエンド。個人的な人間関係の再生物語だった「マーサの幸せレシピ」をベースにしながらも、設定をNYに移すことでキャリアウーマンのサクセスストーリーという普遍的なテーマに変換されたため、見た目も口当たりもよいが深い味わいのない作品になってしまった。 [http://www.otello.com.ua/:title=↓メルマガ登録はこちらから↓] |