裏切りの闇で眠れ TRUANDS |
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| 寸評 | 銃撃戦、リンチ、暗殺・・・。痛みを伴うリアルな暴力描写でギャングたちの生態を活写する。それは裏切りと欺瞞に満ちた世界で生き残る必要条件。ハンディカメラで撮影された映像からは犯罪組織の男たちの息遣いが聞こえてくる。 |
| ポイント | ★★★* |
| DATE | 07/2/22 |
| THEATER | エスパスイマージュ |
| 監督 | フレデリック・シェンデルフェール |
| ナンバー | 36 |
| 出演 | ブノワ・マジメル/フィリップ・コルベール/ベアトリス・ダル/ |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています 銃撃戦、リンチ、暗殺・・・。痛みを伴うリアルな暴力描写でギャングたちの生態を活写する。それは裏切りと欺瞞に満ちた世界で生き残っていくための必要条件。自分の力以外は頼れるものがなく、ちょっとした油断が命取りになる。ハンディカメラで撮影された映像は、そんな犯罪組織の男たちの息遣いが聞こえてくる。フリーランスの殺し屋を演じるブノワ・マジメルのオールバックと眉根を寄せた鋭い眼光は、まるでロバート・デ・ニーロが演じた若き日のビトー・コルレオーネを見るようだ。 パリの地下組織のボス・クロードは信義に厚いが敵は徹底的に叩き潰す非常さを持つ。しかし、彼の支配下で若い連中がいうことを聞かなくなっている。そんな時、麻薬取引での裏切り者を処刑するためにフリーの殺し屋・フランクを雇う。一方で、クロードは配下の若者をリンチしたことから逮捕され、組織は徐々に分裂していく。 忠誠を誓い、きちんと上納金を納めるものには篤く接し、一方で失敗した部下は容赦なく切捨て、流血を厭わない。クロードの徹底した力の理論が映画を貫く。だからこそクロードという恐怖の箍が外れたとき、後ろ盾を失って自滅するもの、自分がのし上がるチャンスと勝負に出るもの、しばらく静観して勝ち馬に乗ろうとするものと、三様の態度をとる。このあたりの決断を迫られた人間模様の描写がすばらしい。特にクロードの下で不満をくすぶらせていたアラブ人をリーダーとするグループは、東欧とのコネと人身売買で急速に勢力を伸ばし、もはやクロードとの抗争は必至。後半、カミソリのような映像の切れ味に胃が縮こまるような緊迫感を覚える。 クロードが出所するとフランクも決断を迫られ、結局、フランクを裏切る。ラストで、セネガルに逃亡したフランクが常に背後を警戒しながら歩く様子は、決して安息を得られない殺し屋家業の切なさを強烈に印象付けた。 [http://www.otello.com.ua/:title=↓メルマガ登録はこちらから↓] |