ダニエラという女 COMBIEN TU M'AIMES? |
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| 寸評 | 調和の取れた肉体は熟れた豊かさで満たされ、心は奔放に揺らいでいる。彼女に心を奪われた男はするりと身をかわされ、後にはむなしさだけが残る。映画もヒロイン同様、観客の期待を裏切り続け、決して満足を与えてはくれない。 |
| ポイント | ★* |
| DATE | 06/9/7 |
| THEATER | メディアボックス |
| 監督 | ベルトラン・ブリエ |
| ナンバー | 148 |
| 出演 | モニカ・ベルッチ/ベルナール・カンパン/ジェラール・ドパルデュー/ジャン・ピエール・ダルッサン |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています 気の向くままに男を愛し、気の向くままに去っていく。美しく調和の取れた肉体は熟れた豊かさで満たされ、その心は男の常識が通用しない奔放に揺らいでいる。彼女に心を奪われた男は愛もカネも健康すらも犠牲にして愛を得ようとするが、見返りに与えられるのはほんのわずかな肉体の悦びのみ。あまりにも真剣に対峙しようとするとするりと身をかわされ、後にはむなしさだけが残る。映画もこのヒロイン同様、観客の期待を裏切り続け、決して満足を与えてはくれない。 バーで客を取る娼婦・ダニエラに惹かれたフランソワは宝くじに当たった全財産でダニエラの愛を買おうとする。二人は一緒に暮らし始め、フランソワにとって理想的な人生が始まるが、そんな時ダニエラの愛人が現われる。 若さがほとばしるような張りではなく、丁寧な手入れを欠かさず熟成させたような肌。タバコを吸うときも足を組むときも、そして下着を脱ぐ姿にも艶かしさが漂う。まさに、フランソワという中年男の目を通して見たダニエラの魅力。それはあくまで「商品」としての価値ではあっても「人間」としての価値ではない。彼女の意思を明確にしないのは、その外見とは裏腹に彼女のメンタリティは幼稚だからだろう。官能的な魅力はあっても人間的な魅力には乏しいのだ。 劇中、ベルリーニ、ヴェルディ、プッチーニらの有名なオペラナンバーが使用される。しかしそれらのオペラからインスパイアされるシーンと映画は程遠く、音楽が醸し出す効果は懐疑的。ダニエラに振り回された挙句捨てられる男の話なら「カルメン」こそがぴったりとはまるはずなのに、あえて使用しないのはなぜだろう。いずれにせよエピソードの脈絡が非常に曖昧なうえ、描き方も単調。ミニカ・ベルッチの妖艶さだけではとても観客を納得させることはできないだろう。 [http://www.otello.com.ua/:title=↓メルマガ登録はこちらから↓] |