百年恋歌 最好的時光 |
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| 寸評 | ひとつの恋が生まれて死ぬまでを3つの時代に分けて描く意図はどこにあるのだろう。逆光を多用したしっとりとした映像はゆったりとした時の流れに変わり行く人の心を象徴するが、結果としてヤマ場に乏しく間延びしてしまった。 |
| ポイント | ★★ |
| DATE | 06/8/4 |
| THEATER | メディアボックス |
| 監督 | ホウ・シャオシェン |
| ナンバー | 126 |
| 出演 | スー・チー/チャン・チェン/メイ・ファン/ディ・メイ |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています ときめきに心奪われ、どんなに離れていても会わずにいられない恋の始まり。心を通わせ、ただ相手を待つだけの時間も楽しく感じられる恋の途中。そして、すれ違い傷つけあい、やがて気持ちが離れていく恋の終わり。しかし、ひとつの恋が生まれて死ぬまでを3つの時代に分けて描く意図はどこにあるのだろう。全編逆光を多用したしっとりとした映像は、ゆったりとした時の流れに変わり行く人の心を象徴するが、結果としてヤマ場に乏しい間延びしたシーンの連続となってしまった。 1966年、兵役に向かう若者がビリヤード場の少女に一目ぼれし、初めての休暇に姿をくらました彼女に会おうと方々探し回る。1911年、外交官が日本や本土を忙しく行き来する一方、遊郭の芸者に入れ込んでいる。外交官は彼女の妹の身請けに一肌脱ぐが、彼女自身を身請けする気はない。2005年、カメラマンと歌手は激しく愛し合っているが、生きているという実感は希薄。大都会の中で孤独感にさいなまれていく。 じっくりと対象を絞り込み主人公の心象を描くことに徹した第1話は、若者の「会いたい」という気持ちが切実に伝わってくる。ただ一度ビリヤードの相手をしただけなのに、軍隊という女性と知り合う機会の少ない環境では彼女は生きる希望。どんな女かよく知らない、よく知らないからこそもっと知りたいと願い、休暇をすべて使い切っても消息をたどろうとする。結果を考えず、ただ衝動に従う。その若者特有の一途な心理と行動力が青臭い光をまばゆいばかりに放っている。 しかし、第2話は何を血迷ったかサイレント映画にしてしまい、物語の流れを完全に寸断している。日本の統治下にありながら清朝の風俗を色濃く残す当時の台湾をエキゾチックに描くことに成功しているが、そのぬるい展開はあくびが止まらない。更に第3話では人間もストーリーも描くことを拒否したようなシーンの連続。ホウ・シャオシェンが現代の若者気質をまったく理解していないことを図らずも暴露してしまった。 [http://www.otello.com.ua/:title=↓メルマガ登録はこちらから↓] |