スウィングガールズ |
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| 寸評 | ご飯粒やイノシシなど、ひとつ間違えればベタになりかねないプロットを寸止めで笑いに変えるセンスのよさ。矢口監督はそういう観客の笑いのツボをよく心得ていて、一流コメディアンが放つ十八番のギャグのようにピタリとはまっている。 |
| ポイント | ★★★ |
| DATE | 04/9/11 |
| THEATER | ワーナーマイカル新百合ヶ丘 |
| 監督 | 矢口史靖 |
| ナンバー | 105 |
| 出演 | 上野樹里/貫地谷しほり/本仮屋ユイカ/豊島由佳梨/平岡祐太/竹中直人/白石美帆 |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています シンクロナイズドスイミングをジャズバンドに変えただけ。男子高生を女子高生に変えただけ。あとは「ウォーターボーイズ」のプロットをそのまま踏襲している。最初はイヤイヤだったのがいつの間にか熱中してしまう。高校生たちの青春の息遣いがさわやかで楽しい。なにより、大人が昔を振り返って「あのころはバカやってたよなぁ」的なノスタルジーではなく、今の高校生を描いているところがすごく好感を持てる。 夏休みの補習授業をサボる口実にバンド活動を始めた女子高生たちが、いつしかジャズの魅力には待っていく。バイトで資金を集め、中古楽器を買い、協力者を得て、やがて音楽コンクールに出場する。 難しいジャズの薀蓄をひけらかすのではなく、体と心で音楽を楽しもうという姿勢がこの作品を貫いている。ランニングや筋トレなどのシーンは極力省き、楽器の練習シーンも暑苦しくない。何かに一生懸命になるなんてダサいと思いながらも、本当のところは一生懸命になれるものを探している彼女たちの気持ちがとてもリアルに描かれている。楽器に熱中している自分をダサいと思いながらも、いつしかそういう自分が好きになっているという女子高生を上野樹里が好演。本仮屋ユイカも地味な役を暗くならずに自然体でこなしている。そういった女子高生たちがすべて生き生きしていたことがこの作品を楽しいものにした最大のファクターだ。 また、ユーモアの匙加減もほどよい。弁当を食べたことを隠しているはずがあごにご飯粒がついていたり、野生のイノシシをおしりでつぶしたりと、ひとつ間違えればベタになりかねないようなプロットを寸止めで笑いに変えるセンスのよさ。矢口監督はそういう観客の笑いのツボをよく心得ていて、一流コメディアンが放つ十八番のギャグのようにピタリとはまるのだ。そして演奏会もピンチを乗り越えお約束どおりの大成功。あと味もさわやかだ。 http://otello.ramall.info |