ディープ・ブルー DEEP BLUE |
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| 寸評 | 北極のシロクマから南極のペンギンまで、渚のカニから深海のアンコウまで、膨大な時間をかけフィルムをまわしているということはよくわかる。それでも一貫したテーマがないため環境ビデオを見ているような気にしかならない。 |
| ポイント | ★★* |
| DATE | 04/7/22 |
| THEATER | ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ |
| 監督 | |
| ナンバー | 86 |
| 出演 | |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています 北極のシロクマから南極のペンギンまで、渚のカニから深海のアンコウまで、膨大な時間をかけフィルムをまわしているということはよくわかる。それも単に海棲生物の生態を追うだけではなく捕食シーンをふんだんに取り入れ、青く美しい海に生きることの厳しさを教えてくれる。美しいが容赦ない映像。それを扇情的な音楽でいろどることで、本来水をたたく音や波の音しか聞こえないはずの海に命の営みを与えているかのように見える。しかし、それでも一貫したテーマがないため環境ビデオを見ているような気にしかならない。 やはり圧巻はシャチの捕食シーンだ。砂浜付近の浅瀬で遊ぶアシカの子供が大きな波に飲まれたと思ったら、波が引いた後に巨大なシャチがアシカを口にくわえて横たわっているシーンの恐ろしさ。その後も子シャチにハンティングを教えるために、噛み付いて弱らせたアシカを尾びれで空中に放り上げるという冷酷さまでカメラは追う。また、コククジラの母子を狩るときは、子クジラだけに攻撃を集中して、母クジラと引き離した挙句溺れさせて殺す。その後、下あごと舌だけを食べる。 ただ、そのシャチの行為に冷酷さを感じるような描き方はいかがなものだろうか。生きるために食べる。まだ弱い子アシカや子クジラを襲うのはシャチにとって当然のことだ。それを人間の視点から見てシャチを残酷な殺し屋というレッテルを張るのは傲慢だ。もっと自然界の営みを人間の感情を交えずに淡々と描くべきだろう。 映画は次々と海棲生物を登場させる。だが、魚類はしょせん意思や感情を持たない下等動物。わずかにシャチやクジラだけが知能らしきものを持ち、エサを追い込んで食べる行為にも系統だった思考がうかがえる。それ以外の魚類・鳥類はただ本能に従って食べているだけだ。そこには大自然の神秘というものは感じなかった。 |