すべては愛のために BEYOND BORDERS |
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| 寸評 | 自分の人生を変えてしまうほどの衝撃的な出会いをすることが、一生のうちに何度あるだろうか。でも、「かわいそう」という感情だけで利己的直情的に行動するようなヒロインは、動機が純粋なだけにかえって扱いづらいだろうな。 |
| ポイント | ★★ |
| DATE | 03/12/20 |
| THEATER | 109シネマズ港北 |
| 監督 | マーティン・キャンベル |
| ナンバー | 158 |
| 出演 | アンジェリーナ・ジョリー/クライブ・オーウェン/テリー・ポロ/ライナス・ローチ |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています 自分の人生を変えてしまうほどの衝撃的な出会いをすることが、一生のうちに何度あるだろうか。飢えのためがりがりにやせてしまった少年をチャリティ会場に連れてきてその偽善を喝破した国境なき医師団のリーダーを見てしまったヒロインは、運命の出会いを感じる。そして婚約しているにもかかわらずすべての財産を売り払って援助物資に換え、単身エチオピアの難民キャンプに乗り込む。 物語はヒロイン・サラと医師・ニックとの繰り返される出会いと別れをを描く。エチオピアの後はカンボジア、チェチェンと2人の運命は流転する。その間、サラは夫の浮気を知ったり、一方でサラとニックは互いに愛し合うようになり、サラはニックの子供を出産したりする。そういうメロドラマ的な味付けもたっぷり添えてある。 確かにエチオピアの惨状は目を背けたくなる。エチオピアでサラが目にしたハゲタカに襲われている母子というシーンはその象徴だ。理想に燃えるサラはその母子を救おうとする。一方で国境なき医師団としては、生き残る能力のあるものとそうでないものの選別をきちんとしなければとてもじゃないが全員を救うだけの物資はない。そのあたりの状況を知りもせず、ただ「かわいそう」という感情だけで行動するようなサラのような人間は、動機が純粋なだけにかえって扱いづらいだろう。 後のカンボジアやチェチェンはともかく、エチオピアのような飢餓地域に食料を援助するというやり方は間違っているのではないだろうか。子供を育てるだけの十分な食料がないにもかかわらず、妊娠・出産する。その結果更なる飢えが待ち受けている。そういうことが70年代から繰り返されているのだ。援助を必要としている人々に与えるのは医療や食料ではなくて、人口を適正な数値に保つという教育ではないだろうか。 |