イン・アメリカ IN AMERICA |
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| 寸評 | シャワーが出なくても、エレベーターが止まっていても、家が貧乏でも、子供たちはそれを楽しんでしまう。もちろんそれは両親が子供たちに心配を掛けまいとしているからなのだが、子供たちの無邪気な姿にはほっとさせられる。 |
| ポイント | ★★★ |
| DATE | 03/12/19 |
| THEATER | みゆき座 |
| 監督 | ジム・シェリダン |
| ナンバー | 158 |
| 出演 | サマンサ・モートン/バディ・コンシダイン/ジャイモン・ハンス/サラ・ボルジャー |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています シャワーが出なくても、エレベーターが止まっていても、家が貧乏でも、子供たちはそれはそれで楽しんでしまう。もちろんそれは両親が子供たちに心配を掛けまいとしているからなのだが、子供たちの無邪気な姿にはほっとさせられる。 職を求めてニューヨークに移住してきたジョニーとその家族は、ぼろアパートに住み始める。妻のサラはアイスクリームショップで働き、幼い姉妹は小学校に通い始める。程なく姉妹はアパートに閉じこもる画家と知り合い仲良くなるが、その画家はエイズに感染している。そんな時サラが妊娠、難産のため莫大な入院費が必要となるが、ジョニーに払えるあてはない。 幼くして死んだ姉妹の弟がいつも見守っていると姉のクリスティは信じている。しかし、両親、特に父親のジョニーはその子の死をまだ受け止められずに心に深い傷として残している。そんな悲しい過去があったからといって世間は同情してくれない。本来ジョニーは家族のために金を稼がなければならないはずなのに、いまだに役者としての夢を捨てきれない。父親の甲斐性のなさがこの一家の経済的余裕をなくしている。そんなところを幼い姉妹は敏感に気づいていながらも、時にわがままを言ったり時に親を気遣ったりする。そういう細かい心理描写が見事だ。また、孤独な画家も姉妹には心を開く。この姉妹には大人の心を素直にさせる才能がある。貧しい暮らしに日々いらいらしている大人たちには、彼女たちの笑顔が何物にも変えがたい清涼剤になるのだ。 ニューヨークには毎日、豊かな暮らしや夢を求めてたくさんの人が押し寄せるのだろう。しかし、アメリカンドリームをつかむのは宝くじに当たるようなもの。独身なら夢を追うのもいいだろう。しかし、家族を抱えているのならきちんとした働き口をまず探すべきだろう。役者などというあほな夢はおいといて。ジョニーという父親がもう少し必死に生きようとしていれば、この家族はもっと早く幸せになれたに違いない。 |