恋は邪魔者 DOWN WITH LOVE |
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| 寸評 | 舞台となった1962年のニューヨークというよりは、当時の映画作りを忠実に再現しようとしていて楽しめる。だが、そこに描かれるラブストーリーは散々描かれてきた時代遅れのもので、見ているうちに気持ちが削がれていく。 |
| ポイント | ★★* |
| DATE | 03/10/18 |
| THEATER | チネチッタ |
| 監督 | ペイトン・リード |
| ナンバー | 129 |
| 出演 | レニー・ゼルウィガー/ユアン・マクレガー/デビッド・ハイド・ピアース/サラ・ポールソン |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています 舞台となった1962年のニューヨークというよりは、当時の映画作りを忠実に再現しようとしている。もし、レニー・ゼルウィガーやユアン・マクレガーといった出演者に何の知識もない老人が見ると、本当に60年代に作られた昔の映画だと錯覚するのではないだろうか。街の風景や風俗、ファッションから俳優の動きやナレーション、さらに自動車の後部座席に座るシーンなどスクリーンプロセスという今はなき表現法まで再現している。 「恋は邪魔者」という、恋愛とセックスを切り離す女性の新しいライフスタイルを提唱した本で一躍ベストセラー作家となったバーバラに、有名なジャーナリスト・キャッチャーが接近する。キャッチャーはかつてプレイボーイとして鳴らしたのに、バーバラの本のせいですべてのガールフレンドからふられ、その腹いせにバーバラを自分の魅力で恋する女に変え、それを暴露しようというのだ。そして二人の間に微妙な恋の駆け引きが始まる。 最初のうちは60年代ワールド満載の演出にどこか胸ときめく感じがあったのだが、そこに描かれる時代遅れのラブストーリーに気持ちは削がれていく。いくらロマンチックコメディといっても、映画も時代も進化しているのだ。仕事一筋、恋はあくまでゲームと割り切る男女がだましだまされしていくうちに、いつしか真実の愛に芽生えていくというストーリーには魅力を感じない。一応、バーバラが自ら自分の正体を明かすというどんでん返しは用意してあるが、それもいささか唐突だ。 エンドロールでレニーとユアンがデュエットを見せるのだが、映画自体もせめてミュージカル仕立てにしていれば、このストーリーでも堪能できただろう。60年代にこだわるのなら、やはりミュージカルの要素も取り入れるべきだった。まあ、映画としてのできは悪くないが、この作品を受け入れる観客層がほとんどないのも事実だ。 |