トゥームレイダー2 LARA CROFT TOMB RAIDER: THE CRADLE OF LIFE |
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| 寸評 | アンジェリーナ・ジョリー扮するヒロインが魅力に欠けるために物語に奥行きが出ない。女としての魅力というのではなく、連続活劇ものの主人公としての魅力に欠けるという意味だ。アクションもテンポがずれていて退屈。 |
| ポイント | ★* |
| DATE | 03/9/13 |
| THEATER | 109シネマズ港北 |
| 監督 | ヤン・デ・ボン |
| ナンバー | 115 |
| 出演 | アンジェリーナ・ジョリー/ノア・テイラー/クリス・バリー/シアラン・ハインズ |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています この手の作品は息つくひまもようなアクションの連続が命なのに、どこかテンポがずれている。ヒロインが危機また危機の連続を得意の体術と射撃、そしてあらゆるものを利用して切り抜けるというのが定石。もちろんそういう要素はふんだんに盛り込まれているのだが、アンジェリーナ・ジョリー扮するララ・クロフトというヒロインがあまりにも魅力に欠けるために物語に奥行きが出ない。もちろん女としての魅力ではない。連続活劇ものの主人公のキャラクターとしての魅力に欠けるという意味だ。 物語はアレクサンダー大王が秘匿したというパンドラの箱をめぐって、ララと生物兵器を作ろうとする科学者がギリシア、中国、アフリカと争奪戦を繰り広げるという、さんざんどこかで見たような聞いたようなまったく目新しさのない展開。ストーリーにひねりがないのなら、何かアクションや表現方法に驚きに満ちた新しいアイデアがあるのかというと、それもない。唯一の例外は、高層ビルから特殊スーツを着てムササビのように滑空しながら難を逃れるシーンだけだ。 こういった作品にリアリティや物語の整合性を求めるような野暮なことはしないが、それでも「なぜ」と問いかけたくなるシーンが多すぎる。なぜ小型ジェットで中国に侵入できるのか。なぜ味方の男と命がけのバイクレースをするのか。なぜさまざまな装備を一瞬にして準備できるのか。なぜアフリカでは空から現れるのか。そういったものは「007」シリーズのQのようにほんの少しでも伏線が張ってあったら納得がいくのに、この作品のヒロインはドラえもんのポケットのように次から次へと必要なものは何でも調達してしまうのだ。アホらしいにもほどがある。 さらにララ・クロフトというヒロインに人間としての奥行きに欠けるところが致命的だ。せっかくかつての恋人まで担ぎ出したのに、彼女の心の傷を描こうとしない。そもそも彼女には感情が感じられないのだ。ナイスバディだけでは観客の興味を引き続けることは困難であることを、アンジェリーナ・ジョリーは知るべきだ。 |