こんな映画は見ちゃいけない!

シャンハイ・ナイト SHANGHAI KNIGHTS

シャンハイ・ナイト
寸評 新作が出るたびに、使われている小道具は変わるが毎回同じようなアクションとストーリー、なんのひねりもないエンディング。それはそれで安心して見ていられるが、年々ジャッキーの体のキレが失われていくのが悲しい。
ポイント ★★★
DATE 03/9/10
THEATER ブエナビスタ試写室
監督 デビッド・ドブキン
ナンバー 113
出演 ジャッキー・チェン/オーウェン・ウィルソン/ドニー・イェン/エイダン・ギレン
批評 ネタばれ注意! 結末に触れています

若い頃からまったく変わらない作風、老体に鞭打ちながらも体を張ったジャッキーのアクションには頭が下がる。ただ、香港時代とは違い、最近のハリウッド作品では必ずアメリカ人俳優がパートナーを演じている。これはアメリカのマーケットではジャッキーだけでは客が入らないということなのだろうか。

19世紀末、中国とイギリスでそれぞれ皇位と王位を狙う男が手を組み、イギリス人は中国の皇帝の証である宝玉を盗み、中国人は英王室の上位王位継承者を暗殺するという取引をする。ジャッキー扮するチョンは相棒のロイとともに持ち去られた宝玉を取り戻すためにロンドンに飛び、そこで彼らの陰謀を阻止するために大活躍する。

というようなストーリーはこの際どうでもよいのだ。これはジャッキーの映画なのだから。ただファンはジャッキーのアクションをはらはらドキドキしながら楽しみ、時に笑えばいいのだ。ニューヨークでの警官相手の回転ドアを使った立ち回り、ロンドンの闇市でのはしご、テントなどを使ったアクション、そして剣術の達人との時計台の中での決闘。それらのシーンの間、人はたくさん死ぬのにそれほど血なまぐさくもなく、子供にも見せられるような内容になっている。

新作が出るたびに、多少使われている小道具は変わっているが毎回同じようなアクションとストーリー、そしてなんのひねりもないエンディング。それはそれで安心して見ていられるのだが、年々ジャッキーの体のキレが失われていくのが悲しい。特に今回の作品では、剣の勝負では一方的にやられているではないか。もちろん相手は剣の達人という設定なのだから、剣術勝負では負けるだろう。しかも完敗しているのに相手の「騎士道精神」に何度も助けられているのだ。最終的には玉砕戦法でかろうじて相手を倒すのだが、何といっても物語りのクライマックスなのだから、やはりここはジャッキーの卓越した体術で倒して欲しかった。