こんな映画は見ちゃいけない!

呪怨2

呪怨2
寸評 怖がらせ方が前作から進歩していないし、白塗り幽霊が出てくるタイミングが予想できるので怖さはない。出産シーンはあまりにもばかばかしいし。せっかく怖いもの見たさで映画館に入ったのに、腹を抱えて笑うとは・・・。
ポイント ★★
DATE 03/9/9
THEATER シネマサンシャイン
監督 清水崇
ナンバー 112
出演 酒井法子/新山千春/堀江慶/市川由衣
批評 ネタばれ注意! 結末に触れています

前作同様、一家惨殺事件があった一軒家に関わった人々が次々と悲惨な死に方をしていくというパターンを踏襲している。特にストーリーを描きこむこともなく、呪われた家を心霊スポットとして取り上げたテレビ番組のスタッフや出演者があのチープな白塗りの子供や女の幽霊に取り付かれて殺されていく。

しかし、その怖がらせ方が前作から進歩していないし、白塗り幽霊が出てくるタイミングが予想できるのでぜんぜん怖さはない。何か前作から進歩したと思わせるような目新しいものが必要だろう。唯一、それが見られたのが妊娠中の京子という女優の胎児に伽耶子の怨念が取り付いて、京子の赤ちゃんとして生まれてくることだ。このシーンにはあまりのばかばかしさに思わず笑ってしまった。せっかく怖いもの見たさで映画館に入ったのに、腹を抱えて笑うとは、肩透かしを食った気分だ。

しかもこの作品は「リング」シリーズの影響をより濃く受けている。伽耶子が畳のシミから出てくるシーンなどは貞子がテレビから這い出てくるシーンそっくりだし、少女時代の伽耶子の前髪をたらした奥から不気味なまなざしを送るというのも貞子を思い出させる。伽耶子が女の子宮を乗っ取って赤ちゃんとして再び生まれてくるというのも、「らせん」にあったプロットだ。

確かに、ストーリーを語ることより恐怖におののくシーンばかり集めるというこの作品のアプローチの仕方は斬新だった。しかし、刺激は一度慣れてしまうと物足りなくなるものだ。今度はストーリーをきちんと作った上で、本当に怖い映画を作ってもらいたいものだ。