デッドコースター FINAL DESTINATION 2 |
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| 寸評 | 死ぬ運命の人間がどういう死に方をしていくのか。その死に至る過程の描き方が絶妙で、死ぬぞ死ぬぞと思わせているうちは死なず、観客が安心したころに突然死がやってくる。そのあたりのアイデアがとても冴えている。 |
| ポイント | ★★★ |
| DATE | 03/7/12 |
| THEATER | 渋谷東急 |
| 監督 | デヴィッド・エリス |
| ナンバー | 88 |
| 出演 | A・J・クック/アリ・ラーター/トニー・トッド/マイケル・ランデス |
| 批評 | ネタばれ注意! 結末に触れています ハイウェイの玉突き衝突事故で死ぬはずだった8人の人間が、事故を予知した少女の気転で死を免れる。しかし、生き残った彼らはひとりまた一人と残忍な死に方をしていく。前作「ファイナル・ディスティネーション」の航空機事故を交通事故に置き換え、死ぬ運命の人間がどういう死に方をしていくのかを一人一人じっくり見せていく。その死に至る過程の描き方が絶妙で、こちらの予想通りには死なない。死ぬぞ死ぬぞと思わせているうちは死なせず、こちらが安心したころに突然死がやってくる。そのあたりの間の取り方がとてもうまい。 冒頭の交通事故のシーンだけでもかなりの手間ひまをかけていることがよくわかる。トラックに積まれた丸太が荷崩れを起こし、そこに次々と車やバイクが突っ込んでくる。死ぬやつはあっさり死ぬのだが、とりあえず一命を取り留めた人間がほっと一息ついたころに新たに車が突っ込んできたりして、命を奪われるのだ。実際の玉突き事故なども一瞬にして起こるのではなく、これくらいの時間的広がりを持って犠牲者は死んでいくのだろう。ただいたずらに車が破壊,炎上するのではなく、事故の当事者たちの皮膚感覚が伝わってくる。この事故シーンだけでも一見の価値はある。 ストーリーは死神によってデザインされた死の運命を変えようと必死で戦う生存者を描いているのは前作と変わらない。だが、死ぬタイミングを観客の予想よりワンテンポずらす手法はよりさえている。特に虫歯の治療中に少年が死ぬのかと思ったら、治療が終わってビルの外に出た瞬間に死ぬとか、自動車事故で助かったと思った女が救助隊がエアバッグを開いたために頭を串刺しにされるとか、殺すためのアイデアが相当レベルが高い。 人間の死ぬシーンばかり描くというこの映画はかなり趣味が悪い。それでも、そんなことは承知の上で次々と予想を覆すような死に方を見せてくれる。そういう表現上のアイデアがぎっしり詰まったこの作品は、変な言い方だが「上質のB級ホラー」という表現がぴったりだ。 |